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スクリーンタイム:7日間で、時間がどこへ消えているかを知る
新学期に7日間の診断を。観察して、数えて、決める。何もブロックせず、何も削除せずに pourquoi.app で1週間を進め、8日目に印象ではなく数字で決めるための手順をまとめました。
2026年9月7日 公開 読了 15 分
執筆:Nicolas Carrion pourquoi.app 開発者
7日間、できれば授業が始まる最初の週があれば、スマホが自分から何を持っていっているかを数字にできます。条件はひとつ、その7日間は何も変えないことです。
選んだアプリを開くたびに1秒の問いかけに答え、8日目に、印象ではなく数字で決めます。
要点:1週間の観察は、日曜の夜の決意より役に立ちます。何もブロックせず、何も削除せず、起動のたびに理由を1タップで置いていくだけです。7日たつと、繰り返される時間帯、いちばん多い理由、本当に重いアプリが見えます。そのあとは、修正をひとつずつ。
先に言っておきます。pourquoi.app を作ったのは私です。iPhone と Android のアプリで、自分で指定したアプリを開いた瞬間に問いかけを出します。まず7日間のトライアルから始まります。つまりこれは、その7日が終わったあとに課金してほしいと最も思っている人間が書いた手順書です。その埋め合わせとして、何が無料のままで、どんなときに払わなくていいのかも、後半で書きます。

消す前に、見る
アプリを消すことは、自分がまだ立てていない問いに答えてしまうことです。犯人は Instagram だ、TikTok だ、クラスのグループだ、と決めてアンインストールする。3日後に入れ直して、結局わかったのは「3日はもつ」ということだけです。
スマホのカウンターが出すのは時間の長さです。長さは理由を語りません。メッセージアプリの2時間は、グループ作業の2時間かもしれませんし、返信を待ち続けた2時間かもしれません。数字は同じでも、結論は正反対です。
足りないのは長さではなく、理由です。そして理由はすぐ蒸発します。今夜、14時20分にスマホを開いた理由を聞かれても、あなたは思い出せません。それらしい説明を作るだけです。だから問いかけは、夜のアンケートではなく、開くその瞬間に出ます。答えがまだ正確でいられる1秒は、そこだけです。
スクリーンタイムとデジタル ウェルビーイングが見せないもの
スマホにはすでにカウンターがあります。iPhone のスクリーンタイム、Android のデジタル ウェルビーイングです。無料で、まじめに作られていて、置き換えてほしいとは思いません。pourquoi.app 自体、その計測した時間を使っています。
| 知りたいこと | スクリーンタイム(iOS) | デジタル ウェルビーイング(Android) | pourquoi.app |
|---|---|---|---|
| アプリごとの利用時間 | あり | あり | スマホの計測をそのまま使う |
| 起動の回数 | あり(持ち上げ回数と最初に開いたアプリ) | あり(アプリごとの起動回数) | あり(指定したアプリについて) |
| 開いた理由 | なし | なし | あり(開く瞬間に1タップ) |
ほかのどこにもない列が、3列目です。しかもこれは、あとから復元できない唯一のものです。Apple も Google も、外部のツールも、なぜあなたの手がアイコンへ伸びたのかは知りません。知っているのはあなただけで、それも1秒のあいだだけです。
なぜ新学期の週なのか
診断の価値は、それを行った週の価値で決まります。休みの週はそのあとの生活と似ていませんし、試験週間も似ていません。新学期は、時間割が元の位置に戻る時期です。決まった時間の授業、移動、組み直されるグループチャット。つまり、これから数か月続く使い方を測ることになります。
もうひとつ、実務的な利点があります。日付のついた比較点が手に入ることです。11月にもう一度7日間観察するのは、基準になる週があってこそ意味を持ちます。
1日目:観察するアプリを選ぶ
最初の決定が、実質いちばん重要です。どのアプリで問いかけを出すか。3個から5個、それ以上は増やしません。スマホ全体を監視するとノイズになります。銀行アプリ、カレンダー、乗換アプリを開くたびに答えることになり、4日目を待たずに飽きます。4日目でやめた診断には価値がありません。
次の3つのカテゴリーから1つずつ選んでください。
- 考えずに開いてしまうもの。 思考より先に来る動作です。多くの場合、SNS か動画のフィードです。
- 正当だが、際限なく伸びるもの。 メッセージ、大学のメール、メモアプリ。入る理由はあります。問題は、1日に何回入るかです。
- 対照用のアプリ。 問題ないと確信しているものを1つ。これは実験の対照群で、あなたに反論できる唯一のアプリです。もし起動回数の上位に来たら、最初の直感が外れていたということで、それ自体が結果です。
1週間、設定には触らない
初期状態では、選んだアプリを開くたびに問いかけが出ます。トライアル中はすべての機能が使えるので、問いかけの間隔を空ける設定も触れてしまいます。2日目に下げたくなっても我慢してください。途中で頻度を変えると、5日目の数字は1日目と比べられなくなり、1本の曲線ではなく、2つの半分になります。アプリの選択も同じです。3日目に足したアプリには7日分のデータがありません。別枠で読み、次の診断まで取っておいてください。逆に外すぶんには、すでに集めたデータは何も傷つきません。
開いたとき、実際に何が起きるか
観察対象のアプリを起動します。問いかけが割り込みます。なぜ開くのか。文章は書きません。理由を1タップで選ぶと、アプリはそのまま開きます。ブロックもされませんし、その1秒を超えて待たされることもありません。

選択肢は短く、いつも同じです。やりとりする、探す、仕事する、楽しむ、そして「なんとなく」。診断を支えるのは最後のひとつです。その割合を、アプリごと、時間帯ごとに見ること。それが、スマホだけでは決して出てこない情報です。
こうした起動に反応するために、アプリはインストール時に許可を必要とします。手順は iPhone と Android で異なりますが、iPhone の設定ガイドとAndroid の設定ガイドで手順ごとに説明しています。原則は変わりません。あなたがアプリを指定し、アプリはその起動にだけ反応し、それ以外を探しにいくことはありません。
毎日、何を読むか
「今日」の画面が示すのは3つです。観察中の各アプリを何回開いたか、どの理由が繰り返されるか、そして何時ごろかです。
驚くのは、たいてい利用時間ではなく起動回数のほうです。人はどこかで過ごした時間はそれなりに正しく見積もれますが、何回戻ったかはひどく読み違えます。2分の起動が20回は、40分としては体感されません。何もなかったかのように過ぎます。
初日から結論を出さないでください。見られていると意識すると行動は変わります。月曜の数字は実際より低く出るはずです。これは計測の欠陥ではなく、道具の最初の効果です。しかも、1秒の思考に耐えられない起動の割合を、ついでに測っていることになります。2〜3日たてば問いかけは日常に戻り、数字は落ち着きます。
「今日」の画面が本当に役立つのは、時間帯を見つけることです。起きた直後、授業と授業のあいだ、22時以降。見るのは1日1回、夜に2分で十分です。統計を1時間おきに見るのは、スマホで時間を使う別の方法にすぎません。
7日後に何を読むか
7日間は「1日より多いデータ」ではありません。単位が違います。ひとつの完全な周期です。学生にとって意味のある単位は週だけです。生活が週の時間割で組まれているからです。1日でわかるのは逸話、7日でわかるのは構造です。

- 授業の日と週末の差。 土曜に跳ね上がる人もいれば、いちばん忙しい日にこそ跳ね上がる人もいます。どちらも実在し、必要な決定は同じではありません。
- 落ち込む日。 ほぼ必ず、他と違って落ちる曜日があります。その日の何が違ったのかを理解するほうが、10個の決意より役に立ちます。
- いちばん多い理由。 1日では回答は逸話にすぎません。7日たつとひとつの理由が上に出てきます。しかも、予想どおりとは限りません。
- 時間帯の規則性。 23時の山が1晩なら、それはその晩の話です。7晩のうち6晩なら習慣で、扱い方が変わります。
トライアルが3日ではなく7日なのは、このためです。それより短いと、周期ではなく断片しか手に入りません。
回答とスクリーンタイムを突き合わせる
この突き合わせが、その週で唯一、実際に動かせる情報を出します。自分の起動のどれだけが「なんとなく」から来ていたのか、そしてそれがどのアプリに集まっているのかです。

出てくる結論は「スマホを使いすぎている」ではありません。もっと具体的です。このアプリでは起動の多くに理由がなく、しかもスマホがいちばん時間を使っていると言っているのも同じアプリだ、というかたちです。この文からは次の一手が出てきます。「依存している」からは何も出てきません。
正直に言っておきます。あなたの回答が記録するのは起動ごとの理由であって、起動ごとの時間ではありません。アプリは、あるアプリのスクリーンタイムを、そのアプリで最も多い理由の隣に置きます。これは読み解きであって、方程式ではありません。ある習慣が何分を奪ったと正確に言うことはできません。それでも、理由のない起動の割合とスクリーンタイムの合計が並んでいれば、決めるには十分です。
始める前に桁感だけつかみたいなら、スクリーンタイム計算機がブラウザ内で計算します。登録は不要です。
1週間後にありうる3つの読み方
突き合わせから浮かぶ3つのパターンです。アプリの統計ではなく、あくまで例です。自分の数字に近いものを探してみてください。どれにも当てはまらないこともあります。それで構いません。あなたの診断であって、私の診断ではないからです。
総量は問題ない、細切れが問題。 合計のスクリーンタイムは常識的なのに、起動回数が多く、1回が非常に短い。失われているのは時間ではなく、途切れた集中です。必要なのは、長さを削ることではなく、戻る回数を減らすこと。ブロックで作業し、そのあいだスマホは手の届かない場所へ。スマホをロックせずに集中を守るで詳しく扱っています。
ひとつのアプリ、ふたつの時間帯。 起動の大半がひとつのアプリから来ていて、しかも起床時と就寝時のような2つの時間に集まっている。残りは健全です。必要なのは、全体ではなく局所の決定です。「スマホを減らす」ではなく、その2つの時間帯だけ。こちらのほうがずっと続きます。夜のほうは寝る前の最後のスクロールをやめるがまさにその話です。
アプリではなく、タイミングの問題。 起動が決まって、難しいことを始める直前に来る。資料を開く、課題に取りかかる、復習を始める。アプリは器にすぎず、引き金は切り替えのほうです。必要なのは、アプリに手をつけないこと。取りかかり方を作り直すことです。
8日目:何を決めるか
7日たつと Premium のトライアルは終わります。アプリが閉じるわけではありません。起動時の問いかけは無制限のまま使えますし、今日と直近7日間の回答の統計も残ります。閉じるのは、測るためではなく動くための部分です。スクリーンタイムとの突き合わせ、問いかけの頻度の調整、好きな時刻に届く週ごとのまとめ、そして10月と9月を比べられる長期の履歴です。出口は3つあります。
ここでやめる。 診断は終わり、数字はわかり、修正は無料のまま実行できます。まったく正当な結論です。ひとつだけ注意を。トライアルが終わる前に、その週の数字を書き留めるかスクリーンショットを撮っておいてください。詳しい画面はそのあと表示されなくなります。
プランを選ぶ。 月額、年額、買い切りの3つです。修正が1か月もつか確かめたいだけなら月額、学年を通して追いたいなら年額、買い切りは一度の支払いで更新はありません。7日間のトライアルは月額と年額が対象で、App Store か Google Play を通ります。7日が終わる前に解約できます。価格はここに書き写しません。購入時にストアが表示する金額が基準です。
あとでもう1週間、観察し直す。 続けて契約する必要はありません。7日間の回答の統計は無料のまま残ります。新学期に1週間、試験前にもう1週間。2枚のまったく違う、役に立つ写真になります。足りなくなるのはスクリーンタイムとの突き合わせであって、回数の集計ではありません。
iPhone では、Premium を Apple のファミリー共有で分けられます。支払いはひとつですが、監視するアプリは各自が選び、統計も自分のものしか見えません。Android では、この共有は提供していません。
肩越しに読んでいる保護者の方へ。このアプリは何もブロックせず、誰かを遠隔で監視することもなく、保護者用のダッシュボードもありません。アプリを開いた本人に問いかけ、本人の統計を見せるだけです。管理の道具ではなく、気づくための道具です。アカウント作成時に何を求めるか、回答をどこにどれだけ保管するかはプライバシーポリシーに書いてあり、基準になるのは記事の一段落ではなくそちらです。
手順のまとめ
| 日 | すること | 見るもの |
|---|---|---|
| 1 | 対照用を含めて3〜5個のアプリを選ぶ。設定は変えない。 | 何も見ない。1日目は代表的ではない。 |
| 2〜3 | 答えるだけ。 | 「今日」の画面を、夜に2分。 |
| 4 | やめない。人がやめるのはこの日。 | 時間ではなく起動回数。 |
| 5〜6 | できれば休みの日を含める。 | 授業の日と休みの日の差。 |
| 7 | 7日間の画面とスクリーンタイムとの突き合わせを読む。 | 繰り返す時間帯、いちばん多い理由。 |
| 8 | 数字を書き留めて決める。修正だけか、契約か、休止か。 | 修正はひとつずつ。 |
最後にひとつだけルールを。修正はひとつだけです。いちばんはっきり出ている時間帯かアプリを選び、次の2週間はそれだけに取り組んでください。7日分のデータは、7つの同時変更を正当化しません。
よくある質問
選んだアプリはブロックされますか?
いいえ。アプリを開く瞬間に問いかけが挟まるだけです。理由を1タップで選べば、アプリはそのまま開きます。ロックも禁止もありません。目的は、その動作を見えるようにすることであって、できなくすることではありません。
開くたびに答えるのは、しんどくありませんか?
答えるのは1秒、1タップです。診断の1週間はデフォルトの設定のままにしてください。数字が比較できなくなるからです。そのあとは問いかけの頻度を調整できます。この設定は Premium に含まれます。
7日間のトライアルが終わると、どうなりますか?
アプリは無料のまま使えます。起動時の問いかけは無制限で、今日と直近7日間の回答の統計も残ります。閉じるのは、スクリーンタイムとの突き合わせ、習慣の読み解き、7日を超える履歴、頻度の調整、週ごとのまとめです。
書いている人
pourquoi.app を設計し、開発しました。ここに書いた手順は、新学期のたびに自分のスマホで実践しています。経歴と連絡先はAbout ページにあります。
試してみませんか?
pourquoi.app は、反射の前に静かな問いを置きます。起動時の問いかけは無料で、ブロックもしません。一秒立ち止まるだけで、その日が変わることがあります。